ジャーマンアイリス
について




ジャーマンアイリスは、
原産地がヨーロッパ及び地中海の原種をもとに、品種改良したものです。
暑さ、寒さ、特に乾燥には驚くほど強く
ちょうど耐寒性のあるサボテンを育てるようなものです。

その反面、高温多湿には、やや弱い面もあります。


     1番の特徴は、ここに ヒゲ が有ることです。
              (よ〜く見ると、花によって、色や、形が違っていて、おもしろいですよ!)
                         花菖蒲には、ありません!!
                      (ジャーマンアイリスは、乾燥地を好みます。)

     最近では、花びらにフリルのあるものが、大変人気です。

     花によって、香りが違います。

     別名・・・<虹の花>と呼ばれるように、花色が豊富です。 

※ 特に、地植えの場合は手がかからず(水やりの必要がありません。)
誰にでも簡単に育てられ、豪華な花を楽しめるので、とても人気があります。






< 植える場所(適地) >

日当りがよいこと。(最低半日以上、日が当たること。)
排水が良い事。(礫混じりの用土が適します。もし粘土質の土であれば、腐葉土及び軽石、砂等を適度に混ぜ、用土の改良を行ってから、高畝にしてその頂上に浅く植える。
雨(梅雨、秋雨)が少ない事。(雨の多い地域では、排水の良い園芸用土を使用し、プランター等の大鉢へ植え、雨の多い時期は、雨のかからない所で育てます。又、地植えにする場合は、雨よけをします。)これは、ジャーマンアイリスが、高温多湿にやや弱いための、対策です。
風通しが良い事。(枯葉を取ったり、除草を行う。)
野菜作りに不向きな石交じりの所や、傾斜地などは、最適です。


< 植え方、その他 >

植え方は、下記図 を参考にしてください。
肥料については、草花が育つ環境であれば、必要ありませんので、気楽に育ててみてください。
ただし、極端に痩せ地の場合は、晩秋に燐酸分の多い配合肥料等を少量与えると効果的です。
尚、鉢植えの場合は、真夏と真冬を除き、燐酸分の多い配合肥料等を少量づつ与えましょう。
水やりは、地植えの場合、必要な水分は、地中から補うので、与えなくても大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたら、与えてください。
(乾燥に強いとは言っても、植物ですから、少量の水分はもちろん必要です。)
病気の予防のため、時々殺菌剤(アグリマイシン等)の散布をおすすめします。


< 植え付け時期 > 

信州のような寒冷地では、冬までにしっかり根付くよう、開花後出来るだけ早く植える。
 (遅くても、お盆頃までには植え付けを済ませた方が良いと思います。)
 しっかり根付いていれば、寒さには強いので、翌年きれいな花を咲かせてくれるでしょう!
 でも、しっかり根付かないうちに、冬を迎えてしまうと、翌年開花しない事がありますので、注意してください。(そのままにしておけば、次の年には、咲いてくれるでしょう。)
暖かい地方では、秋頃でも大丈夫のようです。


< 株分け >

花は植えつけた翌年よりも、2〜3年目の方が見ごたえがありますが、混みすぎて、花が咲かなくなったり、病気が出た場合は、上記<植え付け時期>を参考に、株分けします。
スコップ等で、外側の葉の付いている芋(翌年開花する芋)を堀りおこし、土をトントン払い落として、ポキポキ折り、その切り口を直射日光に数時間当て、切り口が乾いてから植えつけると、切り口からバイキンの入る心配がなく、安心です。(植える時は、土の湿気っぽい時、又は雨の前は、避けましょう。)
葉は、20cm位に切り詰めます。
植え替えの場所は、変えた方が良いです。
                   
失敗する主な原因は、肥料、水の与えすぎによる病気(軟腐病)です。
      ・芋の部分を押さえてみて、腐っている事に気づいたら、健全な部分を切り離し、
       別の場所へ植え直しましょう。
      ・特に、窒素分の多い肥料(鶏糞、油かす等)の与えすぎに、気をつけてください。


※ いろいろな栽培方法がありますが、上記も参考にしていただき、
   ご自分に合った方法をみつけてみてください。


※ 質問等ありましたら、メールにてお願いします。分る範囲でお答えしたいと思います。